食べ物の安全性の基準 その2

昨日の記事で何件もブックマークを頂き、ありがとうございました。
なにせ書き始めたばかりなもんで、しばらくは習字のつもりで書こうと思っていたのですが、ちょっとびっくりです。
正直、はてなの記法もよくわからんという感じなので、誰かにご迷惑をお掛けするかもしれませんが、ご容赦ください。


で、ちょっとフォローです。


GMは問題ないかといわれると、いくつか問題があるのは事実であって、例えばモンサントの例(これとか)で、叩かれていたりすることで知られています。この例の場合は、混じっちゃったらどこまで許すかという問題がありますが、本質的には契約のレベルの問題で、モンサント社GM小麦ならずとも契約や権利を破って農家が勝手に栽培をするのであれば、トラブルになるのは当たり前(これとか)だと思うのですが、どうでしょうか?
私もこの件は詳しくないので記事などを読む範囲での推測になりますが、モンサント社があまりにアコギで1%の汚染も許さんというのであれば、それはそれで問題ですが、議論としてはGMだから駄目という問題ではないですよね。


それはさておき本当に問題になりうるようなGMとしては、ブックマークされた方のコメントにもありましたが、抗生物質関連の機能を付加するようなものがあるでしょう。
例えば、病原菌耐性を持つ作物を作りたいために、抗生物質であるメチシリンやバンコマイシンの産生遺伝子を植物に導入して、病気に掛からないようにするというのは、誰しも思いつくことで、おそらくその作物の生産コストを大幅に削減することが可能になります。
しかしながらそのしっぺ返しは、ここここにあるように空恐ろしいもので、誰もが感染症でいつ死ぬか判らない時代に逆戻りということになります。
もちろんそんなことはあってはならないので、何らかの法規制の元にGMを置くのは必須ですし、実際にそうなっています。


一応、このような前提があった上で、「ピンポイントで既知の遺伝子を導入することでコスト削減が可能で、ある程度安全も保証されたGM」か、「放射線や薬品にバシバシ晒しておいしくなっちゃった、安全だか危険だか判らないNon-GM」のどっちを選ぶかってことです。
もちろん交配を極めることで「自然に」できたおいしいNon-GMもあるでしょうが、少なくとも現状で区別はされないので、よりコストの掛からない放射線や薬品に晒したNon-GMが我々の口に入ってきていると考えるのが自然だと思います。