慣れ

今日は人に呼ばれて調子がおかしいPCの様子を見にいきました。
事前に事情聴取した限りでは、BIOSWindows起動の境目あたりで停止して、
再現性があったり無かったりの雰囲気、かつ古いWindows2000マシンらしいので、
ソフトの異常よりも、老朽化によるハードの異常を疑う状況でした。
実験測定設備の一部のため、ハード異常はいろいろ大問題になる様子。


現場で実際にそのPCを動かすと、一応まともに動作しました。
最初にBIOS画面で「CPU Fan Failure!」と警告が出るのですが、
F1キーを押せばスキップするとのことで、これはいつもの事の様子。


一応一通り起動、終了は無事に行なわれることを確認し、
あらー、再現しませんね、で帰ろうかと思ったんですが、
念のためにBIOS設定をチェックしてみました。
DELLのマシンなので大して設定できるとこも無かったのですが、
エラーログが見れたので見てみると、CPU温度がレンジオーバーという
ログが山のように出ていて、ファンの異常のログも出ています。


何か変だと感じたので、ふたを開けてみました。
すると、CPUにヒートシンクは付いているのですが、ファンレス状態。
メーカー製PCだと電源ファンの風を当てるタイプもありますが、
どう見ても風なんか当たらない構造です。
しかもCPUは爆熱のPentium4なので、どう考えてもファンが無いのはおかしい。
触ってみても、恐ろしいくらいの熱さを感じます。


あわてて、そこらにあるゴミPCを解体してファンを見つけ出して、
くっつけてみて、いちおうエラーは消すことができました。


現場の人に聞いても警告は昔(数年前)から出ていたらしいのですが、
中身なんて見たことも無かったようで、なぜファンが無いのかはわからずじまい。
警告が出る状況でDELLが出荷するとも思えないので、
昔だれかがこっそりCPUファンを抜いたとしか思えません。
誰だよ、そんなことする奴は!


しかし、その警告を何年も無視して、なんか調子悪いな、で済ませてきたのも
びっくりです。よく火事にならなかったもんです。



というわけで教訓としては
Pentium4ファンレスでも一応動く。
じゃなくて、


日ごろ磐石に見える自分の身の回りのものも、実は壊れる直前のぎりぎりかもしれない
ということ、でしょうかね。


そういうこと考え出すと、いろいろ思い当たる節もありますが。